こんにちは。三度の飯よりハーブ。ハーブより肉が500倍大好きな毛根です。
最近、大好きなお肉を買いにお肉だらけのスーパー(肉のハナマサ系列)へ行ったところ、調理用のハーブとしてローズマリー、タイム、スペアミントのパックが、それぞれ10本弱で250円で売られているのを見つけました。
この値段設定が安いのか高いのかについて、僕には微塵もわからないが、それらの見切り品がなんと50円で売られていたので、問答無用でまとめて3種類とも購入しました。
ちなみに、もし家庭などで育てるハーブが欲しい場合は、ホームセンターや園芸店や農協などでポット苗や種を買ったほうが値段が安いケースがほとんどです。しかし、都内の園芸店なんかではやたらと苗の値段が高い場合が珍しくありません。
そんな時こそ!ハナマサをハーブ園として活用するとよいでしょう!
さて、こんな感じで購入したハーブを、そのまま「水挿し」にでもして適当に増やしてみることにします。今回は、3種類のハーブの内「タイム」を使います。
「水挿し」とは
植物の茎や葉を途中部分で切り、切断部を水に浸けたまま育てる、お手軽な「挿し木」の一種のことです。
では早速、レッツ水挿し!ザクザクブスッ!ビチャビチャ!!
水挿しの為の準備をする
「水揚げ」用の水を用意
作業前は「水揚げ」といって、茎を水に浸し、植物に水を吸わせておきます。後述する作業が終わった後も同じように水に戻して、挿し木をするまでの間は水分が蒸発しないようにします。
水揚げに使う容器は、コップなどどんなものでも大丈夫です。
水揚げとは
「挿し芽」や「挿し木」用の挿し穂を作る場合や、植え替えの際などには、切り口を1~2時間水に浸ける「水揚げ」という作業をおこなって水を吸わせます。これを行わないとどんどん水分が奪われていき、枯れやすくなることがあります。
今回は売られていた時点で既に殆ど水分が無い状態なのですが、それでも同じように水揚げを行った方が良い気がしたので、念のため水揚げを行うことにしました。
また、今回は「水挿し」なので、最終的に茎を水に浸すことになります。がしかし!精神衛生上にも非常に良いので、例外無く水揚げをします。
※殆どの資料で、水揚げに必要な時間は1~2時間と書かれていることが多いのでここでも同じように書いたのですが、僕は面倒くさがりなので、実際には30分程度水に浸けたら挿してしまいます。
タイムの「水挿し」用の「挿し穂」を選定する
パックからタイムを取り出して、束をなるべく傷つけたり折ったりしないようにバラし、後述する条件をもとに「挿し穂」を選びます。
今回穂として選ばれなかったものは、残念ですがそこで脱落です。
乾燥させてオリーブオイルでつけたり、そのまま料理に使ったり試しに地面に突き刺したり鼻に刺して嗅いでみたりして潔く楽しみましょう。
「挿し穂」の条件
- 茎がほぼ緑色をしており、茶色く木質化していないもの(根が出やすそうな感じのもの)
- 先端部の葉まで乾燥しきっておらず、葉が茶色くなっていないもの
- 全体が短かすぎないもの(使いづらい)
このような条件であれば、今回購入したパック内だけでも、相当な数が苗として残ると思います。
「挿し穂」を作る
さて、早速水に突き刺してみたいところですが、まだ早まらないでください。
水挿し等の挿し木で植物を増やす場合、茎の切断部を整えないと、穂が給水できずに死んでしまったり、切り口が腐って死んでしまったり、葉が水に使って腐って死んでしまったり、なんか色々あってすぐに死んでしまいます。
それでは挿し穂を作っていきましょう。
水に浸かる部分を作る
まず、茎の下の方についている葉を、水に浸かる高さまで全て取ります。これをしないと、葉が水に浸かり、そこから腐りはじめてしまいます。
また、葉を取る際は、よく、切り口から細菌などが入らないように新品のカミソリの刃等を使うと良いと言われます。
しかし、僕は新品のカミソリの刃どころか、使用済みのカミソリの刃ですら持っていません。それにタイムは葉があまりにも多すぎます。
そこで!
面倒なので手でしごいて下の方をただの棒にしてやりました。
一瞬です。ほんと、一瞬。
下に水の吸口を作る
またしても穂の下の方をいじくります。
穂の底部の切り口がくしゃっとなったまま水につけると、そこから腐りやすいようです。
また、茎は水を吸いやすいように中がストロー状になっているのですが、それらが潰れて水を吸えずに死んでしまいます。
そこで、水に浸かる先端を綺麗に斜めに切って上げることで面積を広くし、ストロー構造も潰れずに水をよく吸って元気に育ってくれます。
これも同じように新品のカミソリの刃の方がとか・・・。
ここは盛大に、ハサミでサクっと切ってしまいました。
タイムを水挿ししてみた
ここまで完成したら瓶なりコップなりに水を用意し、そこに挿し穂の葉が浸からないよう茎だけを挿します。このとき芽が出やすい葉をカットした部分のこぶも一緒に浸かるようにします。
水挿し完成!あとは発根まで待つだけ!
あとはひたすら発根を待つだけです。
何本か水差ししていると途中で死んでしまうものもいます、そんな場合は腐って他の元気な穂まで腐らないように死んだものは諦めて処分します。
水は1~3日に一度は新しいものにしましょう。新しい新鮮な水を入れることで新しい酸素も取り込まれて成長を促すような気がします。多分ね!
今回はここまでにして、次回記事では発根した挿し穂を土に植えていきたいと思います。
どうしても根がでないよ・・・
こんな場合もあります。植物によっては水差しができないものもあります。水差しに向かないものもあります。
ただ、水差しできる種類にも関わらず発根しない場合は、このような発根促進剤というものがあるので、それらを切り口や発根するであろう葉を切ったこぶにまぶすと発根しやすくなるかもしれません。
顆粒タイプから液体タイプまで様々ありますが、適当なものでいいです。
また、根っこを直接光に当てないほうが良いケースが多いので、透明な瓶等を使っている場合はアルミや黒い布などで覆うと良いかもしれません。
僕は男らしく素っ裸の丸見え状態で育てています。但し僕は念のため服を着ています。
まとめ
水挿しはとにかく手軽に植物を増やせる方法なので、とりあえず気になった植物が手に入ったら、茎や葉を切って水に浸けてみるようにしています。
適当に水にぽいっとやって根が出たらラッキー!そこから増やせると思って良いでしょう。
皆さんもレッツ水挿し!
今回の記事で植え散らかした植物について
名称 | コモンタイム(Common thyme) |
科 | シソ科 |
属 | イブキジャコウソウ属 |
分類 | 常緑小低木 |
用途 | 調理用・食用のハーブ等として使えます。乾燥させてドライハーブとして保存したり、オリーブオイルに浸けてハーブオイルや、肉や魚などを焼く際に香りづけに使ったり、ピザに混ぜたりしてもおいしいです。 |