誰でもできる、勢いで借りた畑で育てる春のアスパラガスのための冬の管理(作業1)2024年01月・植替えと保温

本記事は小さな家庭菜園で一昨年2022年9月に種まきをした種蒔きから2年目の「春のアスパラガス」の2024年1回目の作業記録です。1月下旬の作業記録になります。

栽培記録まとめ – アスパラガス2024年1月-2024年12月・現在栽培中

※アスパラは宿根草・多年草なので植えっぱなしで春と秋に収穫し冬に地上部を刈り取ります。その際にほぼ同時に翌春の支度をするので、当サイトでは年末年始の付近を1年の区切りとしてまとめています。

昨年10月、アスパラが秋の収穫を終えて冬になり地上部が枯れました。今回はアスパラの翌春の収穫に向け、冬越しと併せて土作り・植替えを行ったので紹介します。ここで挙げる方法は適当かつ我流なので結果報告と思って読んでください。

また、私の畑ではアスパラの株間が狭くなってしまったので定植半年にも関わらず植え替えをしますが、このような理由が無い限り株の調子さえ良ければそのまま植えっぱなしで大丈夫だと思います。

今はこんな段階

種をまいた日

2021年6月2日(現在965日目)

前の畝に定植した日

2023年6月11日(現在226日目)

定植(移植)した日

2024年1月23日(現在1日目)

今の状態

移植するために根っこを掘り起こした状態です。密集した状態でガッチリと地球をホールドしたアスパラの根は傷めずに掘り上げる必要があり「アスパラ」とは激しいスポーツの名前だと初めて知りました。当然私の腰は崩壊し砕け散りました。

3年前にまとめてポットに種をまき、そのまま「放置→枯れかけ→水やり復活」を2年繰り返し、昨年3号ポットから畑に植え付けたのですが、たった半年で幅50cm程度の株になっていました。すこぶる成長が良い。放置せずにちゃんとやれば1年半から2年で大株が作れそうな気がします。

今回やったこと

2024年01月23日 作業

土作り

移植先の畝のpHを測ったところ6.0-7.0以内に収まっていたので今回は特別酸度調整はせずそのまま植え付けることにします。そして掘り上げた根っこを畝に仮置きして穴を掘る位置を決めました。ちなみに移植しない場合は冬の間に株周りに溝を掘って腐葉土等を埋めて追肥します。

次にシャベルやスコップで30cm以上の深い穴を掘り、1穴(1株)に対して米ぬかで作ったぼかし1掴みと腐葉土を1.5掴み投入してよく混ぜます。長期間栽培するアスパラの特性から長期間ゆっくり効くような有機資材が有効なようです。実感したことがないから知らないけど。

米ぬかについて、今回はぼかしにしているので直接入れましたが、もし生の米ぬかを入れる場合は発酵段階でガスが発生するので周囲を掘って入れるなどの工夫をしたほうが良いようです。

また今回の場合でもアスパラの根に直接発酵予定の資材を当てると良くない気がしたので、土を上に被せました。植え付けはその上にします。

使ったもの
  • 腐葉土 1.5掴/株
  • 米糠・燻炭のぼかし 1掴/株

移植

有機資材を埋めて土で蓋をした上にアスパラの根っこを広げるようにして起き、その上から残りの土を被せて、根に土が良く密着するように手で鎮圧しました。

春から秋までは刈り取った先端が地上部として出るようにしていますが、現在はまだ寒く、根を霜で痛めると枯れてしまう恐れがあるので、土を上からさらに盛って冬越しします。

実は今回掘り起こしたところ白いアスパラの新芽がすでに出始めていたので、今年のような暖冬ではそこまで敏感にならなくても良いかもしれませんが、念には念を入れて対策することにしました。

使ったもの

これからの予定

冬越し終了(土をどかす)

暖かくなってきたら根が蒸れたりしないよう、また、芽が出やすいように分厚く盛った土を少しどかして地上部を露出させます。

収穫

4月ごろ発芽したら新芽が細くなるまで順次収穫する予定です。

本記事で育てている作物・植物の種類

買うとやたらと高いから育てたほうが沢山食べられるという卑しい理由で育て始めたアスパラ。ダイソーで購入した種の品種は「メリーワシントン」てやつ。

和名アスパラガス
キジカクシ科
クサスギカズラ属
pH6.0-7.0
植え付け・種まき時期
暖地春 2月、3月、4月、5月、6月、7月
秋 11月
温暖地
中間地
春 3月、4月、5月、6月、7月
秋 10月
寒冷地春 3月、4月、5月、6月
秋 10月
寒地春 3月、4月、5月、6月
秋 10月

※種袋に書いてあるものや今までの感覚・調べた情報を参考にしているので、一般的な情報と異なる場合もあります。

特徴

私はpHは高めで酸性土壌を嫌うらしいのでそこだけ気をつけています。長期間育てるので土には長い期間効くように腐葉土等の有機資材を埋め込んで植え付けしています。それが正しいのかは知らないけど。

私の畑では一度植え付ければ毎年定期的な管理を施すだけで、適当に育てても毎年春と秋にアスパラが1株あたり10本以上は食べられる便利な植物として重宝しています。

根っこや種から気軽に始めることができ、株が小さいうちは1年目は収穫せずに株を太らせる期間が必要なものの、2年めは数本、3年めからは十数本と次第に収穫量が増えるので、私のようにすぐ畑をサボりがちなタイプには都合が良い多年草・宿根草タイプで1株は植えておくことをおすすめします。

種まき時期について種袋に秋が書かれていない品種や記事があるのですが、発芽適温が25℃~30℃となっており、30℃以上で発芽・生育が怪しくなるようなので、気象庁の過去データから平均気温等を見て適切な時期にまくとうまくいく可能性がぐっと上がるかもしれません。

1年2年も待てねーよ!早く収穫したいよ!という場合は千円以上出せば年明け頃や春頃に大株(根っこ)が購入できるのでそれを使うと良いでしょう。

あと10年収穫できるって豪語したのですが、ネット調べでよく書いてあるものを頭でっかちな知識で言っているだけなので、実際に10年収穫したことがなく適当です。でもきっとできます。最盛期とやらをすぎると株が弱るらしいので根を分割して植え直したりして株を更新すると良いそうです。よくあるパターンですね。